UKコメディドラマ研究所

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UKコメディドラマ『SPACED〜俺たちルームシェアリング〜』まとめ

【作品名】『SPACED〜俺たちルームシェアリング〜』(原題:SPACED)

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©︎Channel 4

作品概要

たまたま同じ境遇で知り合った家探し中の男女が、理想の生活環境を求めて恋人を装い、「カップル専用物件」で同居生活をするフラットメイトコメディ。割りとだらしがなく、目先の楽しさに溺れがちな2人は相性抜群。恋愛に発展するかどうかの微妙なバランスも見どころです。彼らを取り巻く人たちもかなりのクセモノ揃いで、回を重ねるごとにいい味出していくんだなこれが。本作はエドガー・ライト監督とサイモン・ペッグニック・フロストのゴールデンチーム誕生のきっかけとなった伝説のドラマ。映画やドラマのオマージュがこれでもかと散りばめられており、ポップカルチャー好きにはたまりません。『セイ・エニシング』のオマージュにTake Thatの“Back For Good”を選ぶところがイギリス感満載で最高! ライト監督らしいコミックのような映像も楽しい。いつかデイジー役のジェシカ・スティーブンソン(ハインズ)も含め、ライト監督、ペッグ、フロストで再集結して、シニアの日常生活をテーマにしたゆるいドラマを作ってほしいなぁ、なんて思うのです。

あらすじ

ショーン・オブ・ザ・デッド』の前に、サイモン・ペッグが主演し、ニック・フロストジェシカ・スティーブンソンが共演したシュールなカルト・シットコム

Channel 4より引用

作品のテイスト

「仕事が続かない!」「アートイベントを観よう!」「クラブ行こうぜ!」「犬が逃げたから取り戻そう!」「大家さんと喧嘩した!」…といった、20代後半の日常を描いたゆるいコメディ。主人公2人の関係をザ・恋愛というカタチで表現していないところが面白さのミソかなと思います。あと、デヴィッド・ウォリアムスのシュールなアートライブが後を引きます(1回しか出ていないのに)。

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登場人物(キャスト)

ティム・ビズリー
サイモン・ペッグ/Simon Pegg)
グラフィック・アーティストを目指す、コミックショップの副店長。SFオタクで、コミックやゲームが大好き。雷、犬、竹を怖がっている。

デイジー・スタイナー
ジェシカ・スティーブンソン/Jessica Stevenson ※2007年に芸名をジェシカ・ハインズ/Jessica Hynesに変更)
ろくに記事を書いたことがないジャーナリスト志望。怠け者なのにプライドが高いため、どんな仕事も続かない。ネズミやクモを怖がっている。

マイク・ワット
ニック・フロスト/Nick Frost)
マイクの親友。幼少期の事故が原因で軍隊に入れなかったことからミリオタに。国防義勇兵予備軍で銃器の専門家として活躍したが、戦車でユーロ・ディズニーに侵攻して謹慎処分中。変わり者だが優しい。

ツイスト・モーガン
(ケイティ・カーマイケル/Katy Carmichael)
デイジーの親友。ファッション関係(クリーニング屋)で働いている。オシャレとお喋りが大好きで、よく他人のファッションセンスを辛辣に批判する。

ブライアン・トップ
(マーク・ヒープ/Mark Heap)
ティム&デイジーの階下に住む、売れない芸術家。ネガティブな気持ちを糧に制作活動を行なっている。寡黙で内気で、ちょっとズレている。

マーシャ・クレイン
(ジュリア・ディーキン/Julia Deakin)
ティムとデイジーが住む家の大家さん。赤ワインとタバコを手放せない、元トップアスリート。常にほろ酔い状態で、娘のアンバーとは喧嘩ばかりしている。

ビルボ・バグショット
(ビル・ベイリー/Bill Bailey)
ティムが働くコミックショップの店長。頭に血が上ると暴力的になる。

サラ
(アンナ・ウィルソン-ジョーンズ/Anna Wilson-Jones)
ティムの元カノ。5年交際したにもかかわらず、自身の上司ドゥエインと浮気し、ティムを捨てた酷い女。

ドゥエイン・ベンジー
(ピーター・セラフィノウィッチ/Peter Serafinowicz)
サラを寝とった男で、ティムと出会うたびにマウンティングしてくる嫌な男。

タイアス・オフラハティ
(マイケル・スマイリー/Michael Smiley)
ティムとマイクの友人。注意力散漫な自転車配達人。クラブと夜遊びが大好きで、電話の着信音やヤカンが沸騰する音でもすぐにノリだす。

撮影地

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物語の中心となる家は、ロンドン北部タフネル・パークに所在。当時は週90ポンドで借りて撮影をしていた。英コメディ番組『アブソリュートリー・ファビュラス』の衣装デザイナー=クリス・ウィンターが所有していたが、2019年2月に325万ポンドで売りに出した(2018年にも400万ポンドで売却を試みたがその時は売れなかった)。現在は、フロストの親友であるダニーが所有している。グレードII指定の一戸建て住宅は、広さ4,000平方フィートで、80フィートの裏庭、ヴィクトリアン調中期の暖炉、模様入りの天井、サッシ窓などが自慢。ロケ撮影は、ハマースミス、イズリントン、トゥイッケナム、UCLのキャンパス、カムデン・スクエア、ラウンドウッド・パーク、ヴィクトリア・パークなど。番組制作時、ライトがロンドン北部に住んでおり、プロデューサーのニラ・パークも近所だったのでその近辺での撮影が多かった。

作品にまつわるエピソードあれこれ

  • ティーブンソンとカーマイケルは大学時代からの友人で、駆け出しの頃に「Liz Hurleys」というコメディユニットを組み、シェフィールドのクルーシブル劇場で2つの作品に出演していた。

  • ペッグとスティーブンソン&カーマイケルは短編スケッチ番組『Six Pairs of Pants』(1995年)のオーディションで初対面。その後、ライトが監督を務めた『Asylum』(1996年)でペッグとスティーブンソンは再び仕事をしている。

     
     
     
     
     
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  • ペッグとスティーブンソンは最初パラマウント社から自分たちのためのコメディ作品を作るようにと依頼を受けたが、最終的にChannel 4が彼らの企画を採用した。2人は『SPACED』について『シンプソンズ』と『X-ファイル』と『たどりつけばアラスカ』を掛け合わせた内容になると提案したという。

  • 一台のカメラ、小さなセット、わずかな予算しかなく、ビデオで撮影を行い、それを圧縮してフィルム風にしていた。

  • Channel 4はシーズン1の放送前にシーズン2の制作を依頼していた。
  • ティムの苗字は、コミックアーティストのサイモン・ビズレーへのオマージュ。

  • マイクのキャラクターは、フロストがペッグを笑わせたことから生まれた。しかし当時のフロストは俳優経験皆無のウェイターだったので、ライトは彼を起用することに懐疑的だった。ペッグは他の制作陣に別の同名役者ニック・フロストと勘違いさせ、重要な役として無理やりキャスティングにねじ込んだ。

     
     
     
     
     
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  • マイクが黒いベレー帽に付けているのは、かつて販売されていたSoldier of Fortune誌のロゴバッジである。シーズン2のいくつかのエピソードでは、英国陸軍通信部隊のバッジも付け加えている。制服の右袖に付けている色付きパッチは、番組『Soldier Soldier』(1991年)のモデルとなった架空の連隊「King's Own Fusiliers」のものである。

  • ツイストのキャラクターは、カーマイケルのために特別に作られた。カーマイケルは、自身とスティーブンソンの大学時代の友人を大まかなモデルに役作りを行なったという。

  • ライト、ペッグ、スティーブンソンは『Asylum』でジュリアン・バラットと一緒に仕事をしていたため、その際にバラットが演じたヴィクターという役をモデルにブライアンのキャラクターを作った。しかし、当時のバラットのエージェントは彼が制作する作品以外にはバラットを出演させないようにしていたため、ヒープが起用された。(バラットはその後エージェントを変えた)ブライアンが親に嘘を付いて弁護士を装っているという話は、コメディアンのリッチ・ファルチャーの実話がベース。ファルチャーは駆け出しの頃、ロースクールに通っていると親に嘘を付いていた。

  • ヒープはかつてジャグラー大道芸人として働いていた。ライトによると、彼とスタッフは、可能な限りブライアンにジャグリングをさせる演出を入れようとして、ヒープを大いに悩ませていたという。

  • ディーキンは、マーシャのような声をした男性の友人や、かつてギリシャの島で出会った「赤ワインで永遠に酔っている」女性からインスピレーションを得てマーシャの役作りを行なった。

  • タイアスのキャラクターは、演じたスマイリーをそのままモデルとしている。マイケルは俳優になる前は自転車便の仕事をしており、アシッド・ハウスのDJでもあった。

  • ティムの宿敵ドゥエイン役を演じたセラフィノウィッチは、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)でダース・モールの声を担当している。彼はモールによく似せた声を使い、S2EP5「Gone」では、数少ないモールの台詞を言い換えている。当時その台詞は予告編でしか知ることができず、彼らがいかに最新の『スター・ウォーズ』を楽しみにしていたかが分かる。

  • ビルボ・バグショットの名前は『ロード・オブ・ザ・リング』が由来。「ビルボ」は、登場人物ビルボ・バギンズのこと。「バグショット」はバギンズの住み家Bag-endと、サリー州にあるバグショットという町から。

  • シーズン1ではデヴィッド・ウォリアムス、シーズン2ではリッキー・ジャーヴェイス、キース・アレン、マーク・ゲイティス、ケヴィン・エルドン、リース・シェアスミス、クライヴ・ラッセル、ジョン・シムなど錚々たるメンバーがゲスト出演している。特にシーズン2は自ら出演を望んで連絡してくる俳優が多かったとか。

  • マーシャの娘アンバーの姿は最後までハッキリと確認することができない。階段を駆け降りる様子はプロデューサーであるニラ・パークの妹で女優のテオ・パークが演じ、声はスティーブンソンが演じている。脇役や台詞のないエキストラの多くが制作メンバーや、ライト、ペッグ、パークなどの友人や家族たちである。

  • ティムの家族構成は、演じるペッグの実生活の家族に因んでいる。ちなみに妹ケイティはS1EP1「Beginnings」でアンバー・クラインの友人役を演じている。

  • コリン役の犬の名前が「アイダ(Aida)」とクレジットされているが、実際には「エイダ(Ada)」が正解である。また、オス犬として描かれているが実際にはメス犬である。また、ペッグはエイダの犬種シュナウザー好きで、長年シュナウザーを飼い続けている。

     
     
     
     
     
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  • 主要キャストを含む多くの俳優が『Black Books』シーズン2(2000年)に出演。ペッグがビル・ベイリーの上司役を演じ、ビル演じるキャラクターが番組の最後に元の仕事に戻るというジョークを飛ばしている。『SPACED』ではベイリーが上司役を演じ、ペッグは退職して再び戻ってくる社員役だった。

  • SFやホラー映画、コミック本、ビデオゲームなどの大衆文化への言及がふんだんに盛り込まれている。例えば、『スター・ウォーズ』シリーズ、『シャイニング』(1980年)、『死霊のはらわた』(1981年)、『死霊のはらわたII』(1987年)、『スクービー・ドゥー』(2002年)、『未知との遭遇』(1977年)、『特攻野郎Aチーム』(1983年)、『2001年宇宙の旅』(1968年)、『マトリックス』(1999年)、『カッコーの巣の上で』(1975年)、『タクシードライバー』(1976年)、『パルプ・フィクション』(1994年)、『オーメン』(1976年)、『トレインスポッティング』(1996年)、『バフィー 〜恋する十字架〜』シリーズなど。DVDには「Homage-o-meter」と呼ばれる、すべての引用やオマージュが記載された字幕が導入されている。

  • ティムが『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)を嫌っているのは、当時のペッグが実際にこの映画を嫌っていたことを反映している。

  • ティムは「奇数番号のスター・トレック映画はすべてクソだ」と言っているが、その後ペッグは『スター・トレック』シリーズ第11作目『スター・トレック』(2009年)に出演。皮肉なことに、この映画は大成功を収め、批評家からも高い評価を受けた。

  • シーズン2のティムの最初の台詞「As far back as I can remember I've always wanted to be a graphic artist」は、『グッドフェローズ』(1990年)のヘンリー・ヒルレイ・リオッタ)による台詞「For as long as I can remember, I always wanted to be a gangster」のオマージュ。

  • ペッグによると、S1EP3「Art」のオープニングシーンは『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)のヒントになったという。
     
     
     
     
     
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  • 登場人物たちがクラブで遊び明かすS1EP6「Epiphanies」では、クレジットがレイヴアーティスト風の名前になっている。ペッグ→The Fresh Pegg、スティーブンソン→Jazzy Jess、ライト→Edgar Wright Here Wright Nowなど。

  • S2EP6「Dissolution」のエンディングは『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のパロディ。

  • S2EP7「Leaves」のオープニングは英コメディ『The Royle Family』(1999年)のパロディ。

  • 劇中内『スター・ウォーズ』イウォークの曲はオリジナル曲の使用許諾が下りず、制作陣が歌ったバージョン。なお、シーズン2では楽曲使用許可を得られた。

     

  • ミュージシャンのファンも多い。ファットボーイ・スリムは『SPACED』の楽曲をDJで流したこともあり、歓声が挙がったらしい。エイミー・ワインハウスもファンだった。

  • 劇中で使用された音楽のリストは公式ファンサイト「SPACED OUT」にて確認することができる。

  • クリエイター陣はシーズン3制作について検討していたが、歳を重ねてしまったこともあり実現せずに終わった。

  • 2004年に制作された同ドラマのドキュメンタリー映画『Skip to the End』によると、登場人物たちの未来は下記の通り。
    ティム&デイジー:2人は結ばれ、娘が生まれる。※2人が結ばれるという計画は常にあったらしい。
    ツイスト&ブライアン:長く幸せな生活を送る。ブライアンは死後、作品が爆発的にヒットする。ツイストは仮死状態になって未来で目を覚まし、皆が銀色の服を着ているのを見て愕然とする。
    マイク:長年のライバル=デクスターと結ばれ、南ロンドンに引っ越す。

     

  • ライト、ペッグ、スティーブンソンが“SPACED HOUSE”を見て回っていたところ、そこに住んでいた人たちが「外でSPACEDファンが家の写真を撮っている」と声をかけてきた。そこでペッグとスティーブンソンが外に出て「私たちの家の写真を撮っているの?」と声をかけると、ファンたちはしばし呆然。その後ペッグとスティーブンソンはファンたちと交流を楽しみ、写真撮影にも応じたという。

  • 同作は2000年/2002年「英国アカデミーテレビ賞」シチュエーション・コメディ部門、1999年「ブリティッシュ・コメディ・アワード」最優秀TVシットコム賞、2001年「国際エミー賞」ポピュラー・アーツ部門にノミネートされた。ペッグは1999年に「ブリティッシュ・コメディ・アワード」の最優秀男性コメディ新人賞にノミネートされ、スティーブンソンは、1999年と2001年に「ブリティッシュ・コメディ・アワード」の最優秀TVコメディ女優賞を受賞している。

  • FOXは2007年10月にアメリカ版のパイロットを依頼すると発表すると、ドラマの制作者やファンたちから総じて叩かれ、2008年5月にプロジェクトが中止に。番組の権利はGranada AmericaがWonderland Sound and VisionとWarner Bros TVに売却したもので、ライト、ペッグ、スティーブンソンには法的権利がなかった。しかし、彼らに何も連絡がない状態でプロジェクトが進み、彼らの名前がプロモーションで無断使用されており、ライト、ペッグ、スティーブンソンはそれぞれ怒りを露わにした。制作されたパイロット版はお蔵入りに。パイロット版の制作メンバーは、エグゼクティブプロデューサー=マックG、脚本=アダム・バー、監督=チャールズ・ストーン、ティム役=ジョシュ・ローソン、デイジー役=サラ・ルー、マイク役=ウィル・サッソ、ツイスト役=ヤラ・マルティネス、ブライアン役=フェデリコ・ドルデイなど。オリジナル版の面白さを失った大失敗作だったと言われている。ライトは最初にアメリカ版の話が挙がった時から、番組のコンセプト「アメリカのポップカルチャーをイギリスに持ち込む」という点が失われてしまうため問題があると懸念していた。

  • 音楽著作権の問題で国外DVDが長らく発売されなかったが、2008年7月にリージョン1のDVDが発売された。ライト、ペッグ、スティーブンソンの他、クエンティン・タランティーノケビン・スミスセス・ローゲンディアブロ・コディ、ダニー・アントヌッチ、マット・ストーン、セス・マクファーレンセス・グリーン、クリストファー・サバットビル・ヘイダー、デイブ・ウィリス、ティム・ハイデッカー、グレッグ・セストロ、パットン・オズワルトスペシャルゲストとしてコメンタリー出演している。
     
     
     
     
     
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  • DVD発売決定時、コメンタリー出演者含む錚々たる人物たちからコメントが寄せられた。

    クエンティン・タランティーノ「SPACEDは唯一無二だ」

    JJ・エイブラムス「完璧な傑作だ。常に大笑いさせ、胸が締め付けられるような感動を与えてくれるこのシリーズは、これまで生きてきたすべての人のためのものだ」

    ケビン・スミス「『SPACED』を観ることは、ケビン・スミスに才能があったら、ケビン・スミスの映画を観ているようなものだ」

    マット・ストーン「テレビのコメディがいかに優れているかを思い出すために『SPACED』を時々見返しているよ」

    セス・ローゲンウィンストン・チャーチル以来のイギリスの最高傑作」

    ジャド・アパトー「大笑いしたけど、コメディは嫌いだよ」

    ディアブロ・コーディ「デイジー・スタイナーは、アクセサリーでも、殉教者でも、一面的なファンタジーの対象でも、ユーモアのない引き立て役でもない女性キャラクターという革命的な存在です。プレハブ内のテレビ番組の世界におけるコンビとして、ティムとデイジーは奇跡。彼は観察力に優れたスマートなオタクで、彼女は怠け者のフェミニストアイコンで、2人一緒にいるととてもリアリティがある」

    ビル・ヘイダー「革新的。ウィットに富んでいる。笑える。『SPACED』は、我々アメリカ人コメディアンが観て“なんでこんなことができるんだ”』と言いたくなるような番組。僕がオールリージョン対応のDVDプレーヤーを買った唯一の理由が『SPACED』なんだ。これであなたも言い訳できないね。これを買えば、あなたは公にクールになれるよ」

    エディ・イザード「腹立たしいほど良い」

    パットン・オズワルト「『SPACED』は、ポップカルチャーの心の傷と、人間の純粋な笑いを融合させた、羨望の的となる作品だ。また、この作品は確実な“おばかテスト”でもあるよ。もし誰かがこの唯一無二の番組を複製したり、再現したりしようとしたら、その人は愚か者だ。このようなものが世の中にあって、私たちは幸運だよね」

    イーライ・ロス「素晴らしい!笑える!『スター・ウォーズ』、『死霊のはらわた』、そしておかしなイギリス人への愛を組み合わせた初めてのテレビ番組だ。もし僕がイギリスで育っていたら、この番組は僕の人生のドキュメンタリーになっていただろう…。でも、もうすでにそうなっていると思うけど」

エピソード名

シーズン1
1. 原題:Begginings
2. 原題:Gatherings
3. 原題:Art
4. 原題:Battles
5. 
原題:Chaos
6. 原題:Epiphanies
7. 原題:Ends

シーズン2
1. 原題:Back
2. 原題:Change
3. 原題:Mettle
4. 原題:Help
5. 原題:Gone
6. 原題:Dissolution
7. 原題:Leaves


 

作品情報 【放送開始年月】1999年9月24日 – 2001年4月13日
【シーズン数/エピソード数】2シーズン/14話
【各エピソード時間】25分
【放送局】Channel 4
【日本で観る方法】日本版DVD、YouTube
【製作】
原案:サイモン・ペッグジェシカ・スティーブンソン
脚本:サイモン・ペッグジェシカ・スティーブンソン
監督:エドガー・ライト(Edgar Wright)
ナレーター:サイモン・ペッグジェシカ・スティーブンソン
エグゼクティブ・プロデューサー:ハンフリー・バークリー(Humphrey Barclay)、トニー・オーステン(Tony Orsten)
プロデューサー:ギャレス・エドワーズ(Gareth Edwards)、ニラ・パークNira Park)
製作会社:Big Talk、London Weekend Television、Paramount Comedy Channel
配給:Channel 4

  参考サイト: Wikipedia  / IMDb  / tvtropes  / BRITISH COMEDY GUIDE  / Evening StandardGuardianFANDOM